今週のお題「行きたい場所」
今回は、私自身の初海外一人旅の体験をもとに、これから海外一人旅に挑戦したい方に向けて、台湾と中国のメリット・デメリットと注意点を整理してみました。
はじめに
私が最初に訪れた海外は台湾でした。台湾はまさに初めての海外一人旅にぴったりの環境だったと思います。2ヶ国目として中国を訪れ、壮大な歴史と多様な文化に触れることができました。
これらの特徴を比較しながら、初めての海外一人旅にどちらが向いているのかを考えてみます。
台湾のメリット
言葉の壁が低い
台湾も中国も中国語が使われていますが、台湾では日本語の旧字体に近い繁体字が使われています。中国語を勉強している私にとってはどちらも問題なく読めますが、中国語を知らない日本人が文字から意味を推測する際、簡体字のほうが直感的に理解しづらく、戸惑う可能性も否めません。
簡体字:在中文语境中,“被崇拜的人”通常被称为偶像,而在日本,偶像则是一种职业。
繁体字:在中文語境中,「被崇拜的人」通常被稱為偶像,而在日本,偶像則是一種職業。
コンパクトな観光
台湾、特に台北は観光スポットがコンパクトにまとまっているので、弾丸旅行の限られた時間でも効率よく多くの場所を巡ることができます。
情報が多い
台湾に関する観光情報は、書籍やYouTube、テレビなど多様なメディアで取り上げられており、中国に比べて圧倒的に豊富です。特に日本人向けの情報や口コミが充実しているため、旅行前に事前調査がしやすく、安心して旅の計画を立てられます。
外食が安い
台湾には美味しくて安い飲食店が多く、食事には困りません。さらに、夜になると夜市(ナイトマーケット)が各地で開かれ、多くの屋台が並びます。


台湾のデメリット
まだまだ現金社会
キャッシュレス決済の比率は増えていますが、まだまだ現金支払いがメジャーといえます。交通系ICカードのチャージにも現金が必要となるため、到着後の両替は忘れずに。
中国のメリット
異国情緒を感じられる
島国である日本や台湾とは異なり、大陸に位置する中国の広大さには圧倒されること間違いなしです。万里の長城や天安門、故宮(紫禁城)など、世界に誇る歴史的遺産も数多く存在し、近未来的な大都市から伝統的な街並みまで、幅広い景色を楽しめます。


現金が要らない
現金しか使えない場所はほとんどありません。キャッシュレス決済が使えない場合に備えて、少しの現金を持っておくことは大切ですが、基本的にはWeChat PayやAlipayに登録したカードで支払いが可能です。
両替した現金が不足したり、帰国時に余りすぎたりすることもありません。
宿泊費が安い
地域にもよりますが、台湾と比べて中国は安く泊まることができます。
中国のデメリット
外国人が宿泊できない施設に注意
一部の宿泊施設では、中国本土の人以外の宿泊を認めていません。OTAによっては、外国人宿泊不可の施設が検索結果に表示される場合があります。「外国人宿泊可」と表示されていても、実際には宿泊を拒否されるケースも報告されています。
知人宅に宿泊する場合は公安への届出が必要
中国では外国人の宿泊に制限があるため、知人宅に泊まる場合は、所轄の公安機関・派出所で臨時宿泊登録を行う必要があります(一部の地域ではオンライン申請も可能です)。届出をすれば宿泊できますが、手続きを怠ると罰則が科されることがあるため、注意が必要です。
タバコの匂いがする
中国では駅前や路上でタバコを吸う人が多いため、タバコの匂いが気になる人もいるかもしれません。
中国でもネットは自由
データローミング*1を利用している旅行者は、中国のネット規制の影響を受けないため、モバイルデータ通信下ではVPN接続なしでGoogle検索やYouTube、Twitter、LINEなどを利用できます。
Googleマップも利用できますが、現在位置にズレが生じたり、情報が更新されていないことが多いため、中国の地図アプリを使用することをおすすめします。
まとめ
ゆったりと観光を楽しみたいなら台湾が最適です。逆に、少し冒険して異文化や歴史に触れる体験を求めるなら、中国が優れた選択肢と言えるでしょう。