最近フィルムにハマりつつある私ですが、データ化は非常に大事な工程だと考えています。
「銀塩写真は銀塩プリントしないともったいない」という考えの人もいますが、21世紀に引き伸ばし機で焼き付けを行っている店・人はごく少数にすぎません。
DPE店(デジタルミニラボ)などで同時プリントや焼き増しを依頼した場合、スキャナで01のデータに変換してからレーザーで印画紙に露光するのが一般的です。
そのため、単純に考えるとデータ化したJPEG画像からプリントと現像後のフィルムからプリントにはあまり違いがないように感じます(JPEGの圧縮による画質劣化は無視できるレベル)。
※オプションを追加せずにデータ化を依頼する場合、ほとんどのDPE店は200~330万画素が一般的です。*1
L判は約150万画素、フルHDは約200万画素あれば十分?
L判に300dpiでプリントする場合は約150万画素あれば十分だと言われています。
また、フルHDモニタに画像を等倍表示する場合は約200万画素が適正です。
(2L判までならぎりぎり可能かもしれませんが)六切サイズやA4にプリント、4Kモニタ(約829万画素)で表示する場合はより高解像度なスキャンを行う必要がありますね。
データ化は誰でもできる
フィルムの自家現像はなかなか難易度が高いので手が出せませんが、データ化は比較的簡単に行うことができます。
- CCDラインセンサ搭載のフィルムスキャナやフラッドヘッドスキャナでスキャン
- CMOSセンサ搭載の簡易フィルムスキャナ(実質コンデジ)でデュープ
- デジタル一眼、マクロレンズ&外付けライト(or ストロボ)でデュープ
- スマートフォン&外付けライトでデュープ
画質を重視するなら、1番目や3番目だと言えるでしょう。安く、速く、簡単にデータ化したいなら、2番目や4番目がおすすめ。
ちなみにDPE店が使っているスキャナは、Exif情報などによると富士フイルムSP-3000(フロンティア570E)やノーリツ鋼機S-600が一般的。どちらも100万円以上します。
また、ハッセルブラッドのフレックスタイト(高級フィルムスキャナ)が使えるレンタルルームもあるので、究極を追い求めたい人にはおすすめかもしれません。