今年2月から中国語の勉強を始めた私(初心者)だからこそ、まだ中国語の勉強を始めていない人(未経験者)に伝えられることを書きます。
拼音 or 注音?
注音符号(ㄓㄨˋㄧㄣㄈㄨˊㄏㄠˋ)が好きな人以外は、漢語拼音(Hànyǔ Pīnyīn)がおすすめです。
そもそも注音符号を使っている教材はあまり多いとは言えません。
「台湾華語」や「台湾中国語」と書いてある教材なら載っていると思いますが、単に「中国語」と書いてある場合は拼音しか載っていないことがほとんどです。
拼音の後に注音を覚えることは比較的簡単なので、注音派の人はまず拼音を覚えてから注音を覚えることをおすすめします。
アプリで中国語学習をすることについて
私は主にアプリで中国語を勉強しています。
アプリで学ぼうとしている方は、最初にHelloChineseを試してみることを強くおすすめします。
HelloChinese - 中国語を学ぼう
HelloChinese Technology Co., Ltd.無料posted withアプリーチ
このアプリは、他の中国語学習アプリと異なり設定画面で切り替えることにより香港・マカオ・台湾で使われている漢字の字体「繁体字」も学ぶことができます。
また、漢字の書き取り練習もすることができます。実際に筆記するよりキーボード入力する回数が多いと思いますが、覚えて損はありません。
字体・書体に気をつけよう
日本人は日本語で漢字を使うため、中国人と同様「漢字ネイティブ」に分類されますが、中国語を手書きした場合、日本語の字体・書体と混ざってしまうことが多いので、書き取り練習は役に立つと思います。
(正)好喝(誤)好喝
(正)变更(誤)変更
(正)港湾(誤)港湾
(正)所以(誤)所以
(正)春夏秋冬(誤)春夏秋冬
(正)付与(誤)付与
アプリは端末の言語設定に左右されるので、「喝」ではなく「喝」と表示されてしまいます。気になる場合は、端末の言語設定を中国語に変更してください。正しく表示されるようになります。
AKB48 Team SHの『LOVE TRIP』のミュージックビデオをご存知ですか。
日本語フォントと簡体字中国語フォントが色々と混在しています。
格安中華製品によくある中国語フォントで書かれた日本語の逆バージョンです。中国語フォントで書かれた日本語が違和感を覚えるように中国人もこのミュージックビデオを見て違和感を覚えているのではないでしょうか。
中国語 | 日本語 |
直 | 直 |
天 | 天 |
所 | 所 |
着 | 着 |
春 | 春 |
以 | 以 |
YouTube版ではなく1stアルバム『365天持续的爱恋』に収録されている『LOVE TRIP』のミュージックビデオも見てみましたが、同じでした。
ちなみに中国で製作されたAKB48 Team SHのミュージックビデオは、当然ですが正しく中国語フォントで字幕が付けられています。
陣内智則さんの公式YouTube動画で一部中国語フォントが混ざっているのを見ることがあるのですが、動画の編集を中華系企業に委託しているのでしょうか。
語彙について
語彙力がない自分が言えることではないですが、単語を覚えることは重要です。日中・中日辞典を単語帳代わりにするのも悪くないですが、覚える単語が偏ってしまう場合もあるので、最初は単語帳を買うべきです。
文法や発音・声調について
http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/zh/gmod/
反舌音(捲舌音)などの発音に関しては、明治大学が公開している中国語発音学習教材がおすすめです。
反舌音(捲舌音)は華東・華南の人も苦手らしいので諦めるのもいいかもしれないです。
語尾の儿(巻き舌)化は北京語などの北方方言でよく使われていますが、大陸標準語の普通話では使うことが北方方言と比べ少なく、台湾標準語の国語では全くしないらしいです。
声調の確認は、NHKの「声調確認くん」が大変素晴らしいです。参考音源と自分の声の声調の違いを視覚的に確認することができ、自分の音声を正しい声調に変換し聞くことができます。
「聞き流すだけ」でお馴染みの教材がありますが、実際に音声を聞くことは大事です。しかし、「だけ」では駄目です。第一言語と第二言語の習得では状況・状態が全く違います。聴解力・スピーキング力だけではなく語彙力・読解力・ライティング力の勉強も必要です。
中国語の検定試験の種類
中国語の検定試験は以下の4つが有名です。
中国語検定試験(中検)
(一財)日本中国語検定協会が日本語を母語とする中国語学習者を対象として実施している検定です。中国語の読解・聴解・翻訳の能力を測ります。
実用中国語技能検定試験(実用中検)
(一財)アジア国際交流奨学財団が日本語を母語とする中国語学習者を対象として実施している検定です。
漢語水平考試(HSK)
中華人民共和国教育部が認定する中国語学習者を対象として実施している検定です。問題文などは全て中国語で書かれています。
他の試験とは異なり、級の数字が大きくなるにつれて難易度が高くなります。
日本では(一社)日本青少年育成協会と(一財)アジア国際交流奨学財団が紙試験を、(株)新華コンサルティングがネット試験を実施・運営を代行しています。
華語文能力測験(TOCFL)
中華民国教育部が実施する中国語学習者を対象として実施している検定です。
日本では英会話イーオングループの(株)ハオ中国語アカデミーが実施・運営を代行しています。
最後に
「継続は力なり」や「水滴石穿shuǐ dī shí chuān(水滴に石も穿たる)」というように1日数分でも続けることが大事です。勉強が嫌いな自分でもなんだかんだ続けられています。
以上、参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。